Twitterで仲良くなったDK③
俺たちはTwitterだけでなく、LINEでもおススメの音楽の話をしました。
hiroからのLINEの通知がつくと胸がドキドキだったし、既読がつかない時は、今何してるのかなって思ったり…
「会えない時間が、想いを強くさせる…」みたいな歌があるけど、俺の気持ちはまさにそんな感じでした(笑)
ちなみに「hiro」は昔飼ってた犬の名前らしく、本名が「かずき」って教えてくれました。
俺のカラオケの誘いにのってくれて、かずきとの2回目のデートが決まりました。
かずきは上はTシャツにMA-1、下はダメージジンズ。ワックスで髪型を整えてて、前よりさらにカッコよく見えました。
こんな子とデートできるなんて、とニヤケてしまいました。
昼はラーメンが食べたいというリクエストに応えて、俺のお気に入りの店に連れて行きました。
「めっちゃ美味いです!」と喜んでくれて俺も嬉しくなりました。
ちなみに、チケットを定価で譲ってもらう恩返しとして、メシやカラオケは全部俺が払うと約束しました。
かずきは遠慮していたけど、さすがに社会人とDKが割勘ってのも変だし、奢らせてもらいました。
ラーメン食いながら、かずきとの会話も楽しみました。
中学はバレー部だったけど、バイトしたいから高校では部活に入ってないらしい。
その代わり一人でランニングや筋トレを頑張っているとか。
小さい頃に父親を亡くして、母と妹と3人暮らしらしい。
かずきは無口なタイプで、イケメンなのに少し表情が固くてどこか影がある感じがしてたけど、それは色々苦労してきたからなのかな?と思いました。
これまで音楽以外の話題や、かずきの私生活の話に踏み込めなかったので、
かずきの人となりが少しわかり、益々好きになりました。
カラオケはフリータイムで夜8時まで。
かずきが受付で学生証を出したのを見て、「本当にDKと遊んでるんだ」と現実を感じました(笑)
部屋に入ると、かずきは少し恥ずかしそうに、トキさん先に歌ってください、と言いました。
1曲目に、かずきがチケットを当ててくれたバンドの曲を入れると、「おおーっ、さすが!」と喜んでくれました。
俺が歌い始めて、チラっとかずきの様子を見ると、かずきも一緒に口ずさんでくれました。超可愛い(笑)
俺が歌い終わると、最高ですねー!って拍手してくれた。
「次、かずき歌いなよ」って言うと、「俺、音痴なんですよ」って今さら言い出した。
「気にすんなよ、俺だって下手だし! じゃあもう1曲歌ってる間に探してていいよ~」と、同じバンドの曲を入れて歌いました。
俺が歌いだすと、かずきも嬉しそうに横で口ずさんでる。 ああ~可愛い!(笑)
2番歌ってよ、とかずきにマイクを渡すと歌ってくれました。
カラオケ慣れしてないからか、歌声が少し小さくてこもってるけど、クールなイケメンが恥ずかしそうな表情で歌ってる姿に胸キュンでした(笑)
「普通に上手いじゃん、立って歌うと声出しやすいよ」と言うと、次の曲はかずき一人でスタンディングで歌ってくれました。
「友達とのカラオケより楽しいっす!」と言ってくれて俺は大感激でした。
それからは、かずきもドンドン曲を入れて、交互に歌いました。知ってる曲は二人でデュエット(笑)
かずきは、俺がLINEでおすすめしたバンドの曲も歌ってくれました。
「あ、これ聴いてくれたんだ!」というと、「はい、最近はトキさんに教えてもらったバンド聴きまくってます!」だって。
かずきもドンドンのってきて、歌いながら体を揺らしたり、元気なロック少年らしい一面も見れて眼福。
俺が「この曲、次のライブでアンコールでやると思う。たぶん大合唱になるよ。」といって曲を入れると、
「うわー、そうなったら俺、号泣するかもしれません」ってかずきが言うから、
「かずき、可愛いな(笑)」と思わずかずきの頭をポンポンしてしまいました。
クールなカズキは、頭を撫でられるなんて苦手でしょうし、照れくさそうに笑ってました。
ライブのアンコールみたいに、ふたりで肩を組んで大合唱。
肩を密着させて感じる、かずきの温もり、歌声、身体の匂い、、、。
俺は心臓ドキドキで、気づいたら勃起してました(笑)
2回目のデート(?)はそんな感じでした。次はいよいよ、ライブ当日です。
④につづく