イケメン同期と飲んでたらナンパされて…
25歳のとき転勤で初めて東京に出てきた俺。
東京の土地勘も友達もいない俺を、当時よく面倒見てくれたのが同期の岡野(仮名)だった。
岡野は身長182センチ・小顔・八頭身、そして昭和俳優のような太眉と二重まぶたの瞳がセクシーな男前。
第一印象、東出ってよく言われるらしいからイケメン度合いは伝わるだろう。
(東出を少し猿顔っぽく可愛くした感じだ)
分け隔てない性格で、新人研修のときから同期に信頼される男だった。
東京では、金曜の夜になると当たり前のように仕事帰りに飲みに行っていた。
ある夏の日、華金で安い居酒屋で2人で飲んでいると、女2人組が声をかけてきた。
「お兄さんたち、いっしょに飲みませんか~」
逆ナンというやつだ。さすが東京。
俺も身長178あって女受けはそこそこ良い方だ。まったく興味ないが。
たしかに客観視したら、逆ナンしたくなる2人組だったかもしれん。
岡野は逆ナンに慣れてるのか、動揺した様子もなく俺に「どうしよっか?」と聞いてきた。
俺としては女と絡むのは面倒だったが、逆ナンされて飲むなんて東京ライフを謳歌している感じがして、経験としては悪くないと思った。
それと、岡野がこういう時にどんな顔を見せるのか、興味が湧いたのだ。
岡野は1年前に別れてからご無沙汰だと言っていた。
どうせすぐに抱ける女の1人や2人はいると思うが。
酔うと「〇〇部の〇〇さん狙おうかな」とかたまに言うけど、あんまり女にがっつく感じがない岡野。
そんな岡野が逆ナン女とどんな風に遊ぶのか見てみてぇと思い、4人で飲むことにした。
女子は26歳で、俺らの1つ上だった。会社は別で、大学時代の友達だと言っていた。
2人ともイマドキ女子って感じでまあまあ可愛いけど、けっこう喋る。テンション高め。
「えっ、待って~、本当に2人とも彼女いないの? 噓でしょ~?」
何回聞くねん。
リアクションだるって感じで岡野が俺の方を一瞬チラ見した。
俺も一瞬のアイコンタクトで俺も、ダルいよなと返した。
岡野が女に夢中になったら嫌だなと思ってたが、岡野はクールだった。
しかし岡野は、紳士的というか女慣れしているのか、不快な思いをさせないよう会話を盛り上げ、器用に楽しんでいた。
結局女子が行きたいと言うから2軒目はカラオケに行った。
岡野はあんまり歌うまくないんだけどすっごい楽しそうに歌うのが可愛い。
女子も楽しんでる感じだった。
俺は終電が大丈夫かと心配になったが水を差せず、成り行きに任せた。
案の定、女たちが終電おわった!と白々しく言い出した。
俺たちはタクシーで帰れなくはないが、女は千葉と神奈川らしい。終電気にしろや。
岡野がなんて言うかなと思ったら、「カラオケあるホテルでも行く?」と提案した。
うお~岡野マジか! しれっと肉食な面だしてきたか!
女たちもその言葉を待ってましたという様子で、「〇〇とか広くて良いかも」と平気な顔でホテル行きが決まった。
なにこの感じ、ホテル=セックスじゃないの?
みんな今、エッチ合意したの??
4人でヤルの? 俺、女は無理だぞ。岡野となら・・・。
と一人で混乱した。
東京モンのノリが分からず、俺は心臓ドキドキでただ着いていくだけだった。
歩きながら、「俺こういうの初めてだわ、さすがプレイボーイは遊んでるね~」と小突くと
岡野は「俺もそんなことないよ、でもあそこでタクシー代を渡してバイバイって申し訳ないじゃん」だって。
俺「そんなもんなのか…」岡「まあ、もう少し歌って、寝るだけだろ」
これから女とホテルに行くのに下心が見えない岡野。
こいつの本性がわからん…。
だけど岡野がそう言うなら俺は少し安心した。
むしろ岡野と一夜を共にすると考えたらなんだか下半身がモリモリしてきた。
(いったん区切ります!)
イケノン ~ゲイ体験談~