飲み会での解剖
「よし! じゃあ、脱げないならみんなで脱がせてやろうぜ! 解剖だ! 解剖!」
「よっしゃ、脱がせ脱がせー!」「すっぽんぽんだ。すっぽんぽん!」
――――男同士の仲間内での呑み会の場。話題は徐々に下ネタ中心に。
どういう話しの流れだったか、俺のチンポの大きさがどうという話になる。
リーダー格のやつが見せてみろよと言い出したのをきっかけに、悪ノリした周りの連中も「脱げ、脱げ!」とはやし立ててくる。
全員、いいかげん酔っぱらってタガが外れかけている。俺が渋っていると、業を煮やしたヤツはいきなり、みんなで俺を脱がせろと号令を出した。
普段からエロいことが好きなほかの連中も面白がってそれに呼応し、その場の五人ほどの男たちが一斉に俺に襲いかかってきた。
慌てて逃げ出そうとするが、すぐに捕まり床に押し倒される。
のしかかって足を押さえつけズボンのベルトを緩めようとしてくるやつ、シャツをまくり上げ脱がそうとしてくるやつ、脇腹をくすぐってきたり、どさくさに紛れて股間を揉んできたりするやつもいる。
「やめてくれ! ぶはっ。くすぐるな! あはははっやめろっ! 脱がすな!」
必死で抵抗し、なんとか手を払いのけ逃げようとするが、押さえつけられ、もみくちゃにされもう訳がわからない。
そのうち胸の上までまくり上げられたシャツが、誰かにすそを掴まれ頭の上へ引っ張られる。
視界をシャツが覆い一瞬何も見えない。引っ張られたシャツはそのまま首から抜かれてしまう。
はだけた上半身に何本も手がワラワラと伸び、あちこち触ったり、くすぐったりとやりたい放題。乳首をくすぐってくるやつもいて思わず力が抜ける。
だれかに手首を掴まれ右腕を強引に頭の上へ持ち上げられると、すかさず肩に残っていたシャツが右腕から引き抜かれる。左腕だけに引っかかって残った形になったシャツは、すぐに左腕からも引き抜かれてしまう。
ついに上半身は完全に裸にされてしまった。
「おし、次はズボンだ!」「脱がせ脱がせ!」
上半身を脱がし終わった連中は、今度は下半身に狙いを定めてくる。このままではまずいと焦りが増す。
気づくとすでにベルトは外され、ズボンはホックがはずれチャックも下ろされ、その下のトランクスが半分のぞいている。今日穿いていたのは青色で縦じま模様の若干ダサめな感じのトランクスだ。
慌てて脱がされかけのズボンを掴んで引き上げようとするが、だれかに背後から両脇に腕を入れられ、軽く羽交い絞めにされる。
抵抗してもがいている間にも、ズボンは徐々に引きずり下ろされる。なんとか右手を伸ばし、ズボンと一緒にずり下がりかけたトランクスだけは掴んで引っ張りあげることができたが、その間にズボンは膝下まで下げられ、ついに俺のトランクスが完全に露わになる。
両足を掴まれ少し持ち上げられる。ご丁寧にも両足の靴下が引っ張られ抜き取られる。そして「おら、いっちょあがり!」という掛け声とともにズボンが一気に引っ張られ、足首から完全に抜きとられてしまった。
残るはあとトランクス一枚のみ。
ズボンを脱がし終わった連中はいったん一息つき
「おし、ようやくパンツ一丁だな」
「あと一枚。あと一枚」
「いいかげん観念して、おとなしく素っ裸になれよ」
と勝手なこと言いながらトランクス一枚で羽交い絞めにされている俺の姿を眺めてニヤニヤしている。
まずい。まずい! ――俺はもう完全に焦っている。
大勢に寄ってたかって無理やり服を剥ぎ取られ、パンツ一丁の恰好にされてしまっただけでももう十分恥ずかしいのに、この上パンツまで脱がされてしまったら……。
さらにもう一つ都合が悪いことがある。股間を揉まれたり、体をあちこち触られたりしたせいか、はたまた、この異様な状況に図らずも少し興奮してしまったせいか、俺のチンポは半勃ちしてしまっていた。
トランクスを微妙に押し上げているその膨らみが勃起によるものだと気づかれないように祈りながら、なんとか股間を落ち着かせようとしているが、すぐに思うようにはいかない。このままパンツを脱がされてしまったらチンポが勃っているのも完全にばれてしまう。
――まずい。まずい。まずい! それだけはなんとしても避けなければ。
「パンツだけは勘弁してくれ」
と懇願するが、連中は許してくれる様子はない。むしろ、それをきっかけにしたかのように
「よし、パンツも脱がせろ!」「チンポ丸出しだ!」「すっぽんぽんにしてやれ!」
と俺のトランクスに狙いを定めてまた一斉に襲いかかってきた。
トランクスの両脇が掴まれ引っ張られる。半ば絶望的な気分の中「やめろー!」と叫びながら、必死で右手でトランクスを掴み続ける。
強く引っ張られたトランクスはずり下がり、すでに後ろは半ケツ状態だ。
誰かが掴んだ右手を引きはがそうとしてくるが、これだけは放してはならないと必死で握りしめる。
「放せ!」「いやだ!」「もう観念しろ!」
としばらく引っ張りあいをしていたが、埒があかないとみてか、右手を引きはがそうとしていたやつがいったん手を緩めると、ニヤニヤしながらおもむろに両手の指をワキワキと動かし
「じゃあこうしてやろうかなー」
と言うと急に脇腹を思いっきりくすぐってきた。
「ぶはっ! ふはははっ、やめっ、あはははっ」
不意をつかれ、思わず手から力が抜ける。その隙を見逃さず思いっきりトランクスが引っ張られる。
「ああっ!」
しまったと思ったその瞬間――――
掴んでいた指先をすべりぬけ、引っ張られるままにトランクスが太ももを擦って下がっていく。トランクスのゴムに半勃起のチンポがひっかかり一瞬強く押さえつけられる。
――――そして不意に訪れる股間の開放感。
トランクスのゴムから開放されたチンポが、押さえつけられていた反動でぴょんと跳ね上がる。
慌ててトランクスを掴みなおそうとするが、すでに膝近くまでずり下げられ、羽交い絞めにされた状態ではもう手が届かず、伸ばした手は空振りするだけ。
「チンポでたぞ!」
との声に、慌てて丸出しになってしまった股間の方を手で隠す。
これ以上トランクスを下げられまいと、なんとか膝で引っかけようと足を曲げたりして抵抗するが、足を引っ張り気味に持ち上げられると、膝に引っかかっていたトランクスは手際よく両膝から順に抜かれ、そのままスルスルと下げられ、足首からも完全に抜きとられてしまう。
ついに一糸まとわぬ正真正銘の素っ裸にされてしまった。
![](http://img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ339000/RJ338544_img_main.jpg)
![](http://img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ045000/RJ044438_img_main.jpg)
素っ裸で羽交い絞めにされたまま、何とか右手で股間を隠している俺の前で、トランクスを足から抜き取ったやつは「とったぞー!」と歓声をあげ、奪いとったトランクスの腰の部分を持って高く掲げて広げてみせる。
そのまま広げたトランクスを俺の鼻先まで近づけてヒラヒラと揺らしながら
「ほれほれ。パンツとられて素っ裸にされた感想は?」
とからかってくる。さっきまで自分が穿いていたトランクスを目の前で広げられて見せつけられるのは、かなり恥ずかしく屈辱的だ。
右手で股間をおさえたまま真っ赤になって「やめろ。返せ!」と必死で左手を伸ばして取り返そうとするが、羽交い絞めにされていては自由が利かない。
手が届かないぎりぎりの距離で自分のトランクスを振り回されて、さんざんからかわれたあげく、結局、トランクスは丸めてどこかに投げ捨てられてしまった。
「これで気が済んだろ。もう放してくれ」
と言ってみるが、まだ、放してくれる様子はない。それどころか、リーダー格のやつはニヤニヤした顏で
「ようやくすっぽんぽんになったんだ。こっからが本番だろ」
と言って、手で隠したままの俺の股間を意味ありげに見つめる。そしておもむろに
「よし、じゃあまあ、とりあえず立とうか」
と言って、後ろで俺を羽交い絞めにしているやつと一緒に俺を立ち上がらせる。
それから俺の右横に立ち、股間をおさえている右手の手首をぐっと掴む。さらに近くにいたほかのやつに俺の左手を持つように指示する。
嫌な予感しかしない。
「おいやめろ。やめてくれ」
と頼むが、ヤツは聞く耳持たない。
「それでは御開帳でーす」
とおどけて言うと
「3、2、1、ゼロ! ばんざーい!」
掛け声とともに左右の二人が両手首を思いっきり引っ張り上げる。
同時に後ろから羽交い絞めにしていたやつが脇の下から両腕を持ち上げる。強制的にバンザイをさせられた形になり、チンポは完全に丸出し。
「おー」と拍手と歓声があがる。
結局、チンポは半勃ちしたままで軽く勃ちあがっている。普段は皮がかぶっている仮性包茎のチンポは見栄剥きする間もなくそのままだ。
「おーチンポ丸見えだな」
「ちょっと勃ってんじゃねーか?」
「大きくなってきてんのに皮かぶってんじゃねーか」
と全員が口々に冷やかしてくる。恥ずかしくて隠したくても手はぐっと掴まれ持ち上げられて動かせない。
たまらず腰を引いて身をよじってなんとか股間を隠そうとする。
その様子を見てか、リーダー格のやつは左手を掴んでいる隣のやつと俺の後ろでなにやらコソコソと打ち合わせを始めた。
「……肩を…で……。それから…をもって……」と何を話しているかはよくわからないが、怪しげな雰囲気は感じる。
若干の不安が胸に広がるが、俺はもう恥ずかしさで頭がいっぱいで、ほとんど何も考えられない。
ヤツはひとしきり打ち合わせを終えると
「よし、じゃあまず肩を組むぞ」
と言う。バンザイさせられていた腕が、両脇の二人の首の後ろにまわされ、肩を組まされる。組まれた腕はもう一度しっかりと掴みなおされる。
「よし、じゃあ、しゃがんで足を持て」
両脇の二人が同時に腰を落とす。俺は腕を引っ張られた形で少し後ろに倒れこむような体勢になるが、それを受け止めるように、両足の太ももの下に左右から手が入れられ、支えられる。
これから何が行われようとしているか、ようやく俺は理解し、一気にうろたえる。
「えっ。ちょっ。待って。そんな――」
と慌てて抵抗しようとするが、時すでに遅し。
「せーの!」
という掛け声とともに、あっという間に宙に抱えあげられてしまった。
腕は左右の二人の肩に回されがっちり掴まれ、両足は太ももの下から膝をしっかり押さえて抱えられ、空中でじたばたしてみても足は宙を蹴るだけ。
完全に両手両足の自由を奪われてしまい、もうどうしようもない。
抱えられた両足は強引に左右に開かされ、すっぽんぽんで大股開きの大開脚状態に。
チンポも金玉も全部丸見え。角度によってはその奥の穴まで見えそうだ。
抱えあげている二人はこれ見よがしに横から股間を覗き込んでくる。
ほかの連中は正面に集まり、全員で丸見えの俺の股間をじっくりと観察し、好き勝手に品評し始める。
どうしようもないほどの恥ずかしさに俺の顔は熱くなり、頭の中が真っ白になる。
股間に集中する全員の視線にムズムズするような感触を感じる。と、不意に俺のチンポが一瞬ピクッと微かに反応する。
――!?
まさかと思う中、俺のチンポは俺の意思と関係なくさらに続けてピクッ、ピクッと繰り返し反応しだした。
――嘘だろ。こんな……全員が見ている前で。それだけはだめだ!
周りで観察していた連中も俺のチンポの微妙な変化に気づいた様子で
「おっ」「これは……まさか」
とさらに顔を寄せてニヤニヤしながら期待を込めた感じでしっかり俺のチンポを見てくる。
――だめだ! 止まれ。落ち着け。落ち着くんだ。
焦る俺の気持ちとは裏腹に、まるで集中する視線にエネルギーを注ぎこまれるかのように俺の股間に熱いものがどんどん集まってくる。
そしてついに半勃ちだった俺のチンポはゆっくりとさらに上に向かって勃ち上がり始めた。
「おおっ」「勃ってきた、勃ってきた」
周りの連中からどよめきと笑いが起きる。
――あっ、あっ。そんな。頼む。止まってくれ。そんな。
全員が俺のチンポが徐々に勃ち上がっていく様子を見守っている。
恥ずかしさと焦りで必死な俺の様子を面白がるかのように、連中は目を見開いてわざとらしく驚いておどけたような顔をしてみせてきたり、ここぞとばかりに俺の股間に顔を近づけてニヤニヤしながらチンポ越しに俺の表情をじっくり眺めてきたりする。
――あっ、あっ、あっ、あっ。
どんなに必死で止めようとしても、俺のチンポはゆっくりと、しかし確実にムクムクと大きくなっていく。
その様子を連中は一瞬も逃さずしっかり見ている。そしてついに俺のチンポは腹に触れそうなぐらいにまでそそり立ち、完全に勃起してしまう。
それでもまだピクン、ピクンと動き続けている俺のチンポの様子に、ここに至るまでの一部始終を残さず見ていた連中から自然と「おー」という歓声とともに拍手が沸き起こる。
――――もう恥ずかしくて死にそうだ!
顏を真っ赤にして
「おい、やめろ。放せ。見るな。頼む。見ないでくれ。もう勘弁してくれ!」
と、もはや半泣きで懇願するが誰も聞く耳なし。フル勃起してしまった俺のチンポを見ながら全員で大笑い。
そのままひとしきり、全員の気が済むまで辱められたあと、ようやく
「まあこの辺で勘弁してやるか」
と床におろされ、解放されるのだった。
その後しばらく、完全に放心していたが、ふと我に返り、ノロノロと周りに散らばった自分の服を拾い集め始める。
しかし、投げ捨てられたトランクスだけが見つからない。
全員が見守る中、すっぽんぽんの姿のままトランクスを探してうろうろしていると、通りすがりに誰かに背後から丸出しの尻をはたかれる。驚いて尻をおさえる俺の姿にまたどっと笑いが起こる。
「ほらほら、こっちはまだ探してないぞ」
とからかわれながら右往左往し、ようやく隅に落ちていたトランクスを見つけだす。
前を隠しながら皆の方に尻を向けて、そそくさとトランクスを穿きなおすのが、またどうしようもなく情けなかった。
――――――しばらく後
服を着なおして場に戻ってきた俺が、あまりにしょんぼりしているのを見かねてか、それとも、さすがにやり過ぎたと反省したのか、皆、俺のそばに寄ってきて、励ますように肩を叩いたりしながら
「そんな、しょげるなよ」
「男が男に裸見られたってどうってことないだろ。そんな気にすんなよ」
「立派なもんだ。恥ずかしくなんてないぞ」
「そうだそうだ。オレだって包茎だぞ」
「オレは剥けてるけどな」「しっ! 余計なこと言うな」
「勃つのは元気な証拠じゃねーか」
「元気だせって。――ん、まあ、下は十分元気だったけどな」
と口々に励ましだか冷やかしだかよく分からないことを言ってくる。
俺はうつむいて、ふてくされた感じで黙って聞いていたが、いいかげん吹っ切れて全部どうでもよくなってきた。
そして急にキッと顔をあげ天井の方を見上げると
「ちくしょー! お前ら絶対、覚えとけよ!」
と叫んだあと、周りで驚いている連中に
「くそっ。お前ら、もっと飲むぞ!」
とやけくそになって言う。
「いいぞ。その調子だ!」「よし、もっと飲め飲め!」
俺の背中がバンバンと強く叩かれ、すぐに酒が注がれる。
俺はもうやけになって酒をあおり、記憶がなくなるまで皆と飲み明かすのだった。
イケノン ~ゲイ体験談~