ノンケリーマンと出張の夜に
ずいぶん昔の話ですので半分作り話と思ってよかったらお読みください。
私は以前わりと大手のメーカーに勤務してたのですが、ある時その会社が大きな不祥事を起こしてしまいました。
社内に設置された対策本部には様々な部門から人が集められ、全国の取引先への謝罪周りや取り替え工事の対応に当たりました。
私も不祥事とは直接関係のない部門の設計屋でしたが、対策本部に招集されて全国各地に飛び回りました。
謝罪周りは私のようなエンジニアに営業担当がついて2人一組のペアを組まされました。
自分がやったわけでもない不祥事を謝りにいき、毎日怒られるストレスは半端じゃなかったですが、唯一幸運だったことは、とある地方の取引先の担当としてペアになった営業マンが格別にハンサムでイケメンだったことです。
新島くん(仮名)というそのイケメンは東京で証券会社かコンサルタントか、はたまたニュースキャスターでもやっていそうな洗練された品がありました。
うちのような地味な会社にこんなタイプの人がいるんだと少し感動を覚えるほどでした。
謝罪周りは最初こそ憂鬱でしたが、爽やかで客受けもよく要領のいい彼とペアになったおかげで案件処理も順調に進み、対策本部のなかでは「ゴールデンコンビ」と呼ぶ声もきかれました。また、目の保養になる彼との出張は私のささやかな楽しみになっていました。


新島くんとの3回目の客先訪問が終わった後、
いつもは新島くんが営業車で私を駅まで送ってくれるのですが、その日はたまたま営業車がなくタクシー移動だったのです。
せっかくだからと、二人で近くの飲み屋さんに入りました。
地方の小料理屋さんのカウンターで彼と並んで酒を飲みかわし、初めて彼の人となりを知るじっくりとした会話ができました。
私は当時42歳、彼は28歳。
私の見立て通り、彼は大学卒業後コンサル会社で働いていたらしく、去年転職してきたばかりという事でした。
結婚を機に将来の働き方を考えて転職したのに、いきなりこんな不祥事に巻き込まれてしまい、自虐気味に笑っていました。
そんな自虐さえも悲壮感がなく、清々しいものでした。
私は酔った癖で彼の対応の素晴らしさや能力の高さを延々と誉め続けた挙句、つい口をついて彼のファンだと広言していました。
熱燗で顔を赤くした彼は「うう~そんなに言っていただいて嬉しいです~!」と、感激で溢れた涙を拭うような仕草で隣に座る私の肩に顔を埋め、額や目頭をあてじゃれついてきました。
甘え上手な一面を不意にみせられて私はすっかり心を撃ち抜かれいました(笑)
彼は天性の人たらしです。
その後も様々な身の上話や笑い話で酒を酌み交わしました。
仕事ではパキっとしたスーツに身を包み、完璧な振る舞いの彼ですが、日本酒を飲んで上機嫌に笑う姿は、どこか守ってあげたくなる可愛らしい青年だったのです。
それ日以来、彼への気持ちはより特別なものになりました。
次回は彼との宿泊出張の話になります。
イケノン ~ゲイ体験談~
















