保健体育教師(女子校編)
【前回の投稿】
A組での講義は比較的無難に終了し、俺はその週末を有効に利用して気分をリフレッシュさせた。
週明けの月曜日に出勤し、授業のために着替えて自分の席につく。上はラガーポロシャツ、下はスパッツの上にラガーパンツで、ラグビー選手そのものだった。そのほうが授業にも気合いが入るというものだ。が、教頭から声がかかる。
「何でしょうか?」
「いや、実はね。私の知人が校長を務めている女学校が、当学園の保健体育の講義のうわさを聞いて、その学校でも導入したいと言ってきたんだ。急なことで悪いが、破津井君、そちらに出張してきてくれ」
「じょっ、女学校ですか!? こっ、こんな格好で何も準備していませんが」
「いやいや、何もいらんよ。むこうの授業に間に合わせるため、もうそのままの格好で行ってきてくれ。終わったら直帰していいから」
「相沢先生は?」
「君がご指名なのだよ」
「君がご指名」という言葉がひっかかったが、とにかく俺は、マイカーで陰林高等女学校というその学校に向かった。
連絡が届いていたようで、校門に一人の女性が待ち受けていた。駐車すると、すぐに校長室に導かれる。ソファにすわっていると、先ほどの女性と別の女性がお茶をのせた盆を持って、二人で入ってきた。緊張していたから、遠慮なくお茶をいただく。
「本日は、急な派遣要請というこちらの要望に応えてくださり、大変恐縮しています。私は、当女学校の校長を務める幸田と申します。先生をお出迎えしたこちらの女性は梅原先生です」
「はじめまして、梅原と申します」
「時間が迫っていますので、固苦しい挨拶抜きで、すぐに梅原と具体的な打ち合わせに入ってくださいますか」
と言って、幸田は出ていった。梅原が説明し始める。
「当女学校は、情操豊かな自立的人間の育成という理念のもとに教育を行っているのですが、その自立的人間の育成のためには、画期的な性教育の実施も必要だということで、今回、それをすでに実現されている破津井先生にお願いすることになりました」
どこが画期的なんだ、単に性玩具扱いされているだけじゃねえか、とは言えず、
「それで私はどのようにお手伝いしたらいいのでしょうか?」
「今までの経緯や現状を詳しく説明している時間がないので申し訳ないのですが、要するに、家ではできないような質問に答えたりして、男性に対する理解を深めたいというわけです」
「どのようなことが質問されるのですか?」
「さあ、それはやってみなければわからないのですが」
「そっ、そうですか。口べたなので、ご期待にそえられるかどうか…」
「大丈夫ですよ。一目見て、この方なら安心だと感じました」
一体何をもって安心と言うのか突っ込みたいところだったが、10時から始まる2時間目が迫っていたからそれもできなかった。ライフデザインコース、幼児教育コースなどを設置しているが、いずれのコースでもしっかりした性教育は避けて通れないという。今日は、ライフデザインコースの授業のアシスタントというわけだった。
授業開始の鐘が鳴って、目的の教室に二人して入る。その教室は3階建てで、広場を隔てて、職員室や応接室、用務員室などがある建物の正面にあった。後で知ったのだが、幸田の指示で、用務員が高性能望遠レンズを搭載したビデオカメラで、建物の屋上から今回の授業を最初から最後まで撮影していたという。
一瞬の沈黙に迎えられる。いきなりラガー姿で登場したから、俺も居心地が悪い。礼の後、梅原が窓を開け放ってから、切り出す。
「はい、今日はこちら、破津井先生をお迎えしました。男性の体について、みなさんが普段疑問に思っていてもなかなかしづらい質問に回答をしてくださるということで、急きょこちらに駆けつけてくれました。ですから、ぜひこの機会を利用して、日頃の疑問を解消してください」
「いつ童貞を捨てたんですか?」などのような意地の悪い質問を覚悟していたが、案に相違してみんな押し黙ったままだった。
そこを梅原がリードする。
「破津井先生は保健体育の授業で、口頭や文章で説明するのではなく、自分の体で具体的にやって見せたのです。とてもわかりやすくて、画期的だったということです」
早速事実がばらされ、やばい方向に行きそうだなという警戒信号が脳をかすめるが、案の定、
「自分の体で具体的に何をやったのですか?」
と、三咲という積極的そうな女生徒が質問してきた。
「オナニーの良くないやり方ということが課題になって、それを自分の体でやってみせたということです」と梅原。
「ええー、それってまさか、裸になったりしてご自分の、そのー、大事な部分も見せたんですか?」
どよめきが起きる中、俺があわててとりつくろう。
「いっ、いや、ただパンツ姿になっただけで…」
「パンツ姿になってどうしたんですか?」と、三咲は突っ込みをやめない。
「パンツ姿でそのー、オナニーの良くないやり方を見せたというわけで」
「具体的にどのようなやり方が良くないやり方だったわけですか?」
「あー、強グリップ、高速ピストン、つまりそのー、握る力が強すぎるとか、やり方が速すぎるなどで…」
「ということは、男生徒たちの目の前で、パンツ姿になって、自分のおちんちんを握ってこすったということですか?」
「まっ、まあ、そういうことになる」
冷や汗が背中を伝わる。
「でも当然、オナニーだから、そのときの先生のおちんちんは興奮していたんですよね?」
「あっ、ああ、そうだけど」と、心臓がはち切れんばかりの気持ちで弱々しく肯定する。
またしても大きなどよめき。今度は、加藤というもう一人のやはり積極的そうな女生徒が質問してきた。
「ということは、今日、私たちにもそのようなことを体で見せていただけるんですか?」
「もちろんですわよね、破津井先生」と、梅原が事実上承諾してしまう。
「あ、は、はあ」と、俺はあやふやにごまかそうとする。が、加藤が俺のわずかな希望を打ち砕いた。
「じゃあ、まずパンツ姿になっていただけますか? そうすると、いつも何を疑問に抱いていたか思い出せそうなんで」
俺はまたしても、生徒たちの目の前でパンツ姿をさらす羽目に陥った。しかも今度は全員女生徒とくる。
俺は、まずポロシャツを脱ぎ、続いてラガーパンツも脱ぎ、スパッツ一枚だけの姿になった。もちろん、中央部はもっこりがでんといすわって、隠せない。ところが、意外なことに
「きれい」
「かっこいい」
「たくましい」
と、自分の生徒たちとはまったく違う純粋のほめ言葉が囁かれた。通常だったら、優越感にでも浸るところだ。が、相手が女生徒たちだったため、俺の股間が勝手にその言葉に反応し始めてしまった。まるで露出狂だと言わんばかりに、見る見るうちに俺のもっこりが膨張し始めてしまったのだから情けない。
一転して、ここからびしびしと答えづらい質問がされ始めた。
「そのー、勃起するときは、どのような気持ちになっていますか? 女性とセックスする場面を想像して興奮しているのですか?」
「いっ、いや、体が勝手に反応し始めることもあって、今もそっ、そう」
「勝手といっても、実際、スパッツ一枚だけになってからでしょう。何が変わったのですか?」
「だから、たぶん、そのう、裸を見られて恥ずかしくなって興奮したと思う」
こうしたやり取りの最中も、俺の物は準備万端とばかりおっ勃ったままだった。
「勃起状態が今も継続しているということは、何に興奮しているのですか? エッチな会話ですか? それとも裸を見られていることですか?」
「うーん、たぶん、エッチな会話かな」
「でも、裸を見られて恥ずかしくなって興奮状態になったわけですよね。今も見られ続けているのですから、裸を見られて興奮しているんじゃないですか?」
自分の生徒たちよりはるかに論理的だ。俺は肯定せざるを得なかった。
「うっ、うん、そうだろうな」
「じゃあ、触られたら、もっと興奮するのですか?」
「それは人によりけりだと思う」
「先生の場合はどうなんですか?」
うう、答えづらいが、嘘も言えない。
「どうだろう、もっと興奮するかもしれない」
ここで、浜田と同質のお調子者の雰囲気がある、山田という別の女生徒が質問してきた。
「じゃあ、触ってみてもいいですか? 家だと、弟の体を触るわけにもいかないんで」
「いいですよね、破津井先生」
と梅原が即座にゴーサイン。山田が正面に立ち、俺の体をまず目で凌辱する。顔一つ分くらい低い位置から投げかけられるその視線に、俺の潜在的露出願望が刺激されてしまった。そのため、スパッツのもっこりはさらに固くなる。
「触る前からこんなに固くなっているんだから、実際に触るとどうなるかしら?」
と言って、山田は、他の生徒たちが見えるように、自分の顔を俺の右側に寄せ、そのやわらかい右手の平で俺の肉棒全体を包み込んだ。俺の体はぶるっと震え、思わずあっという声も出してしまった。
「すごいわよ。かっちんかっちん。みんなもこっちに来て触ってみなさいよ」
と山田が親切にもみんなをけしかけたため、俺はまたしても集団痴漢される羽目になってしまった。クラスのほぼ全員が俺の周りに集まり、交互に触っては、
「本当、すごく固い」
「スパッツが破れないかしら」
「先っぽって、ここまで広がるのね」
などと、思い思いのことを口にしていく。さらには、
「この下にあるのが金玉ね。こっちは柔らかいままだわ」
と、金玉までスパッツ越しにつままれて綿密に走査された。スイッチオンになっていた俺の潜在的マゾ願望が女生徒たちの言葉も加わって200%満たされ、我慢汁が出たのか精液が出たのかわからないくらいの絶頂に達してしまう。
「あ! つゆが出ている!」
その言葉に反応した数人が俺の先走りちんこを見ようとして同時に移動しようとした瞬間、俺に最も近かった生徒が背後の一人に押しつぶされてしまった。
押しつぶされた生徒は、本能的に利き手の右手で何かをつかもうとした。つかめるものは、俺のスパッツしかない。偶然とはいえ、ついに残る一枚のスパッツまでずり降ろされ、俺は己の生殖器がおっ勃った状態で全裸にされ、たくましくてきれいな上半身はおろか、プリプリのケツや太腿、その中央の茂みの下にぶら下がっている金玉まで、全部露出させられてしまった。
そのときだった。生徒が押しつぶされ、スパッツがずり降ろされたその瞬間と同時に、制御不能になった俺のおっ勃ち生殖器から白濁液がほとばしる。白濁液は、俺の胸だけでなく鼻のあたりまで飛び散った。
24歳の哀れな熱血ラガー青年は、性器が弩張した全裸の肉体だけでなく、射精の瞬間、そしてあっ、あっ、と射精後にビクつく生態まで、じっくりとうら若き乙女たちに観察された。
正面の建物からは、一部始終撮影されていた。今の高性能望遠レンズは、遠くからでも本の活字まではっきり見える分解能を持つ。動画には俺のスパッツ姿だけでなく、それが脱がされる瞬間、生殖器が露わになり、勃起ちんこがバウンドして自分の腹を叩く瞬間、その後180度上に向かってそそり勃つ状態になる勃起ちんこ、勃起ちんこからほとばしる精液、その下でぶらぶらゆれる金玉、そして射精後にビクッ、ビクッと体を震わせるところまで鮮明に映っていた。
幸田は、その動画を自分のスマホに入れると、隠れて何度も再生し、24歳の青年に抱かれ、その固くなった肉棒に自身の中央を貫かれる妄想に耽っていたという。