久々に再会したノンケ後輩がシコすぎて、、、②
裕斗のアパートは1LDKの古そうな部屋だった。
裕斗は「きたねっすよ~」と俺を中へいざなう。
人の部屋に上がり込むのにこんなにドキドキしたのは、
東京で初リアルで男の家にあがったとき以来だ。
散らかっている印象はない。
ベッドに脱ぎ捨てられたジャージ、床に転がる腹筋ローラーやダンベル。
男の生活感を漂わせ、俺には興奮材料として映った。
裕斗の部屋、裕斗の臭い、、、
まずい、ここで理性が保てるのか?
「先輩、先シャワーいいっすよぉ」
「えっ?・・・シャワー?」
「シャワー、、、浴びないんすか?w」
「やっ、か、借りる。ありがとう、、」
「なにキョドってんすかw 一緒に入って洗いあいっこしますぅ?」
「い、いっしょにって、、、俺は後でいいよ!裕斗さき入れよ」
いま裕斗と入浴なんかしたら自慢の息子が暴れだしてしまうだろ…
裕斗は悪気なく、深い意味もなく、人をドギマギさせることをいう。
俺が裕斗を意識するようになってしまったキッカケもそうだった。
俺が大学4年の冬、なんの飲み会だったか、3次会で全員ヘベレケの時だ。
裕斗も先輩たちに可愛がられ、相当飲んだ様子だった。
「うっす、せんぱい、飲んでますかぁ~?」
「うぃ裕斗、お前もベロベロだな」
「先輩って、なんってーか、中性的っすよねえ」
「まあどっちかってえと女顔かもなぁ。っていうかお前だって体でかいくせに、可愛い可愛い言われてんじゃん。」
裕斗は身長180近くある。そんでベビーフェイス。有名人でいうと大谷みたいな感じ?
「先輩のほうが可愛いっすよぉ」
「3つも下の後輩、しかも男に言われても嬉しくねんだよw」
「おれぇ、先輩ならチュウできますよぉ」
「はぁ?なんで男同士でキスしなきゃいけねんだよw」
「先輩ならチュウしてあげてもいいっすよ~♪」
「なんで俺がして欲しい前提なんだよ、あっちいけ!」
だめだコイツ、もう意識めちゃくちゃだな・・・。
その日の記憶はそこで途切れている。
だがそれ以来、裕斗に会うとドキドキしている自分がいた。
とろーんとした愛らしい、気だるそうな目。可愛いくちばしみたいなクチビル。
長い手足、プリっと柔らかそうに突き出したお尻。
いままで可愛い後輩としか思ってなかった裕斗が妙に気になった。
裕斗が近くにいると、頭がクラクラして、股間に血液が集まってくる。
チュウしたい。……襲いたい。
そしてすぐに俺は卒業して、北海道を離れた。
酔っぱらった裕斗の変な言葉で、”男同士”という世界の扉を中途半端に開かれた俺は、
そのモヤモヤを晴らすべく、東京で男の世界に飛び込んだのだった。
ふたりともシャワーから出ると、裕斗の家にあったポン酒を飲みながらウイイレ。
俺は裕斗のTシャツとジャージを借りた。
一方の裕斗はパンツ一枚・・・
下半身の・・黒いボクサーに嫌でも目がいってしまう。
存在感のあるモッコリ。ゲームに集中できない。
なんだこのご褒美は、、いやこれは拷問だ!
思えばここ数年ゲイと絡んでいたからか、このノンケの無防備さにまだ適応しきれない。
ここ1年でトレーニングを始めたと言っていたが、筋肉を見せびらかしたいのか?
発達した胸筋、太もも。可愛い童顔とのギャップがいやらし過ぎるのだ。
酒に酔って赤みを帯びた肌がすけべ心をくすぐり、俺の理性を狂わせる。
風呂の後の日本酒がかなり効いたみたいで、俺も裕斗も酔いでバカになってて、
大声をあげてゲームで盛り上がっていた。
もう深夜2時半だった。
「ぐあああああ!負けたぁぁぁ!」
裕斗が悔しそうに、どん!とクッションにもたれ、両足を投げ出した。
その反動で裕斗のもっこりが強調された。たまらないサービスショット。
ボクサーから伸びる長い、すべすべの足。
パンツの、その隙間に手を突っ込みたいぜ…。
「いやぁ先輩、今日は飲みましたねぇ」
「だな。大学で1年しかかぶってないのに、まさか二人でこんなに飲む日がくるとはなあ(笑)」
「そっすねぇ、久しぶりに先輩から連絡もらえて嬉しかったすよ。」
「俺も嬉しいよ、付き合ってくれてありがとな。」
酔いのせいか?
いまさら5年ぶりの再会と変わらぬ友情を確かめ合ってエモい雰囲気w
一瞬しんみりした後、裕斗が話し出した。
「そいえば先輩と飲んだ思い出といえば、、俺が1年の時。
悪酔いして先輩にめっちゃダル絡みしたことあったすよねぇ?w」
俺はドキっとした。
まさか、あの日のことか?
裕斗が俺に、「チュウしたい」とか言い出した、あの日のことか?
こっちは、あれがきっかけで男に目覚めちまったんだ。
どうせ酔ってふざけていただけに決まってるが、裕斗にあの時のことを聞きたいと思っていた。
5年越しにあの会話の続きができるぜ・・
謎の期待感で、俺の心臓はバクバクと高鳴った。
つづく