最後の夏の思い出
俺はユウタ、高校3年生で野球部キャプテン
と言っても夏の大会に早々と負けて俺たちの夏は終わった。
俺とチームメンバーのカイトとタカヒコは終わったら海に行こうと計画していた。
と言うのも高1の時の三年生が海に行って海水浴場で女をナンパして初体験、童貞を捨てたって聞いていたから、俺たちも・・・って。
その日俺たちは友達の家に泊まりに行くと言って泊りの用意して家を出た。
18年間の童貞生活にサヨナラ・・・っていう甘い考えで俺たちは人気の海水浴場へ。
お洒落な海の家で新しい水着に着替えて浜辺へ。
まだ坊主頭で顔と腕だけが日焼けしたいかにも野球部の高校生と言う姿で砂浜に飛び出した俺たち
だが今まで晴れていた天気がにわかに曇りだし昼前には「雨?」が降り出しそうな天気に。
女子どころか家族連れも男もみんな海の家に避難・・昼の12時になると同時に砂浜には誰もいなくなり代わりに雨、雨、雨。
雨を見ながら焼きそばを食べてたけど
「お兄さんたち、今日はダメだね。天気がこれじゃ」と海の家のヤンキー風のお兄ちゃんにも言われ。
俺たちは仕方なく着替えて「とにかく出ようか」と雨に打たれながら駅の方まで歩くことに。
とぼとぼ男3人歩いているとすぐ横にワンボックスカーが停まった。
「君たち駅まで行くの?」後部座席から若い男が声をかけてきた。茶髪で長髪、日焼け・サングラス、大学生風のサーファー。
タカヒコ「ええ、帰るところなんです」
「じゃぁ駅まで乗せてあげるよ、雨だしね」
俺たちはちょい不安ながらもせっかくだから乗せてもらいことに。
車の中には運転手ともう一人の3人の男。
みんな同じような感じの大学生風。
俺「助かりましたありがとうございます」
「海に来たのに雨なんだからな、残念だね」
男たちに誘われて駅ではなく海辺のお洒落なカフェに行った。そこでいろいろ話をした。
海でナンパしてうまくいけばHも・・・って
「そんなにうまくいくかな・・・」
「ですよね。でも早く男になりたいですよね」
ってHな話で盛り上がった流れで
サーファーたちが泊っているホテルに今日は泊まらせてくれることにまで話はなった。
「いいんですか?ほんとに」
「いいよいいよなぁ」
夕方にそのホテル、結構有名ないい感じのホテルの部屋に滑り込んだ。海の見える高級なな感じで少々興奮気味だった俺たち。
夕食はホテルのガーデンでバーベキューをご馳走になり再び部屋に。
先に男たちがシャワーを浴び俺たちのそのあとシャワーを浴びた。
「こんないいとこに泊れてラッキーだよな」
「でも大丈夫かな、後で金請求されたりとか」
「肉食わしてくれてよかったよ、うまかったよ」
「でもナンパできなくて残念だったよな!」
とかなんとかワイワイ言いながらシャワーではしゃぐ俺たち。
シャワールームから出ると男たちはテーブルにビールやらチューハイやらが並べられていた。


「君らも飲むか。」
「でも高校生だし・・・」
「かまわないよ、ココだけ今日だけ。飲もうよ」「飲もう、飲め飲め」
家で飲んだことのあるカイトが「じゃぁいただきます」と酒盛りに参加した。俺も参加し、タカヒコも半ば仕方なく・・。
「かんぱ~~い」
6人で酒盛りが始まり俺たちも勧められて飲んだ、飲んだら気持ちも大きくなって酒盛りがすすむと3人それぞれ大学生3人と1対1になり個々に話をしだした。
俺の横にはリーダー格のタクマさんが座った。
タクマさんは俺にぴったり体を寄せてきてお互い短パンから出る足が触れTシャツを通して体も触れていた。
「ユウタって格好いいよな、野球部でキャプテンだろ?モテるんじゃないの?」
「そそそんなことないっすよ・・・、俺なんかイモみたいな・・」
「今の女って見る目ないよなぁ・・こんな子が童貞なんてなぁ」
俺の肩に手をかけてきた。スウェットの短パンの上から手をのせてきて、かなり密着度が増してきた。俺も結構アルコールが回ってきて頭がくらくらしてきた。
横を見るとカイトは目がとろ~~ンとして半分寝てるようにギャル男系の「ジョウ」にもたれかかってるし、タカヒコは短髪ガッチリ系の「ハル」と腕組んでにぎやかに盛り上がってるし。
なんだか酒の勢いもあって異様な雰囲気になってきていた。
これから夜の本番になってくる、そんな気配がしてきた。俺も含めて・・・。