オシャレなスポーツ少年をナンパ
久々にいい経験ができました。
俺は、古着屋が多く並ぶ、オシャレの街として若者に人気なあの駅周辺に住んでます。
コロナだ緊急事態だと言われる昨今でも、休日になると、うちの近所はショッピングやデートにきた若者で賑わってます。
その日も、スーパーに食材を買いに行く途中、オシャレな若者たちと沢山すれ違いました。
お年玉で買い物に来たのか、中学生、高校生くらいの子も多かったです。
ふと、前を歩く男子3人組に、俺のセンサーが反応。まだ10代だとわかる、背丈や服装でした。
正面から顔を見たくなり、俺は彼らを横から抜き去って確認すると、期待以上に可愛い。
短髪黒髪のスポーツ少年が、オシャレに目覚め、少し色気づき始めたくらいのお年頃。
俺のセンサーど真ん中でした。
特にその中の一人の顔が超好みで、気がつけば俺は彼らの後をつけて歩きました。
彼らが入った古着屋で、他のふたりが2階へあがり、お目当ての子が1人になりました。
1人で真剣な表情で服を見てるその子に、かなり勇気を振り絞って、声をかけました。
「こんにちは」
「え? あ、こんにちは!」
「急にごめんね、お話してもいい?」
「はい!」
元気そうで、明るくてハキハキ話すタイプの子でした。
そして近くで見てもやっぱり可愛い! アイドルグループの真ん中にいても遜色ないと思いました。
「実は、イケメンな子に声掛けて、アルバイトを紹介してるんだ」
「えっ、スカウトみたいな?」
少し照れくさそうに少年の顔がほころびました。
「ま、そんなところ! 1時間で5千円から1万円くらいまでなら出せるよ」
「え、そんなにですか!」
「いま友達と買い物中だよね?何時くらいまで遊ぶ予定?」
「たぶん今日は6時には解散します!」
「そっか、じゃあ詳しいことはその後で話すね。6時過ぎに東口前の広場で待ってるね。」
「はい!友達はいない方がいいですか?」
「うーん、そうだね。今日のところは、とりあえず一人で来てね。バイト代も予算があるから…」
「わかりました!遅れないようにします!」
「うん、じゃあ後でね。」
そう言ってその場はお別れしました。
俺は心臓がバクバクしてました。
ノンケの子にこんな風に声をかけて誘い出すなんて、経験のないことでした。
約束の時間まで約3時間。あんな怪しい話で、彼は本当にやって来るのか?
まさか親や警察を連れてきたりしないか…(まだ何もしてないけど)
いちど家に帰り、期待と不安と興奮で気が変になりそうになりながら、悶々と妄想を膨らませました…